さて、もともとのブログテーマに則って自転車旅のログを残したいと思います。
今回、しまなみ海道を走って感じたこと、出会ったものたちについて書きますが、若干特殊な条件下でもありますので普通の自転車旅と異なるかもしれません。
ちなみに本件の裏テーマとしては「愛犬と一緒に走る自転車旅」です。どのような旅だったのか⁉ご興味いただけたら幸いです。
しまなみ海道とは?
(ほんとはこんな事書かなくてもいいんですが、SEO的に一筆触れておかなきゃいけないのがお作法なので…)
とはいえ、そこら中に情報はありますので、ホントにざっくり。
しまなみ海道とは、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、全長約70kmの自動車専用道路(西瀬戸自動車道)の愛称です。瀬戸内海に浮かぶ6つの島々を、それぞれ個性豊かな10の橋で結んでいます。
最大の特徴は、このルートが日本で初めて海峡を横断できる自転車道を併設している点にあり、国内外から多くのサイクリストが訪れる「サイクリストの聖地」として世界的に知られています。
もっと詳しく知りたい人はこちらで
しまなみ海道の魅力
公式観光サイト「SHIMAP(シマップ)」では、その魅力を次のように紹介しています。
瀬戸内海の美しい島々が連なる景色や、その多島美を橋の上から見下ろす景色はここでしか味わえない絶景です。 また、世界的にも珍しい「海峡を横断できるサイクリングロード」として、サイクリングの聖地としても広く知られ、アメリカのCNNで「世界7大サイクリングロード」にも選ばれています。
引用元: SHIMAP しまなみ海道とは
しまなみ海道の主な特徴
- ルート: 広島県尾道市から、向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島の6つの島を経由して、愛媛県今治市へ至ります。
- 全長: サイクリングロードの総距離は約70kmです。初心者から上級者まで体力に合わせてルートを選べます。
- 世界的評価: アメリカCNNの旅行情報サイトで「世界7大サイクリングロード」に選ばれた実績があり、国際的な知名度も非常に高いです。
- 通行方法: 車だけでなく、自転車や原付、徒歩でも本州と四国間を渡ることができる唯一のルートです。(※自転車歩行者道の場合)
美しい海と島の風景を、自分のペースで感じながら渡ることができる、日本が世界に誇る絶景ルートです。
参考URL
- しまなみジャパン(しまなみ海道公式観光サイト): https://shimanami-cycle.or.jp/
- 本州四国連絡高速道路株式会社(橋の技術情報など): https://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/
ルートはどっち?今治スタート vs 尾道スタートの比較
これがなかなか迷う話でして、尾道⇒今治・今治⇒尾道、どちらで走ってもいいわけです。
私たちは、事前情報を元に今治⇒尾道ルートを選択しました。
選択の理由については後述しますが、どちらのルートを選択するかによって走り方、楽しみ方が少々異なってくるので、自分にあったルートを選択してください。
ただ、先に申し上げると、高所恐怖症の方は今治⇒尾道ルートの方がいいと思います。
特徴は以下。
今治ー尾道ルートの特徴
- いきなりクライマックス!来島海峡大橋の絶景から出発
- 体力勝負は前半。後半はリラックスして走行可能
- 追い風に乗りやすい北上ルート
- 万が一のリタイア時も、尾道側の交通手段が豊富で安心
- ゴールは観光も楽しめる風情豊かな尾道の街
尾道ー今治ルートの特徴
- 渡船で向島へ渡る、旅情あふれるスタート
- 見どころや人気グルメがルート前半に集中
- 徐々に景色が盛り上がり、最後に最大の来島海峡大橋が待つ
- サイクリスト向けのおしゃれな施設が充実
- ゴール後は今治周辺の温泉で汗を流せる
私たちのルート選定
私たちのルート選定については、少々厳しめの条件を課したつもりなのですが、裏テーマとした「わんこ同伴」も含め以下のようなもの。
- わんこ同伴
- 移動は新幹線
- 予算は20万
条件としては3つで大したことないように見えますが、意外と難しい。
一つ目のわんこ同伴に関しては、うちのこに旅行させたい一心なので、宿泊時にペットホテルに預ける事は不可です。わんこ同伴できる宿が条件。
そして、新幹線移動についても、少し前にあった飛行機での事故をうけて貨物スペースに預ける選択肢はありません。時間は長くなりますが、一緒に移動したい。
20万の予算については、今回の旅の予算として見込めるのはこれだけ!っていう決意の金額です。国内旅行の値段が上がっているとの話はありますが20万あれば十分でしょう⁉
上記の条件の元、ルートの選定について進めていたのですが、当初、尾道をスタートにして今治で着地することを前提にして考えていたところ、どうもうまくいきません。
「しまなみ海道を走るなら尾道スタート」の頭で凝り固まってしまっていたため、なかなか逆ルートで組み立てるところに思い至らずにいました。
なにかのタイミングで逆ルートに気づき、そこからようやく突破口が見えたという次第。
また、逆ルートに気づいてよかった点として、NUNU様は本当に坂が大嫌いでして・・・逆ルートにすることで初日に最大の難所と言われる坂を攻略しておくことができるという!こうして今治-尾道のコースに決まりました。
3泊4日の旅程&予算
さて、早速ですが、旅程の全容をご説明します。
生々しく予算のことなども書いておきますので、ご参考にされる方は是非。
旅程
私たちは東京からの移動となりますが、無理のないかたちで3泊4日のスケジュールを組みました。
長旅にはなりますが、初日を移動日として、品川から新幹線に乗り愛媛入り。松山で一泊してしまなみの道中で一息。最後に福山で一泊して翌日新幹線で帰宅。
そんなコースです。
移動・宿泊のみの松山で「あわよくば道後温泉に浸かれればいいなぁ」なんて思っていたので、出発日の朝は早朝出発にしました。
しまなみ海道、道中のスケジュールのみですが、貼っておきます。


予算
土日を絡めた予定になっていますので、宿泊費については若干お高めかもしれません。
また、シルバーウィークみたいなタイミングでもありましたので、平日や閑散期の予算とは少し違うかもしれないので、あくまでご参考として。

しまなみ海道のエリア別!犬が同伴して宿泊できる施設について
福山・尾道・今治・松山、併せてしまなみ海道の道中のペット可宿泊施設、それぞれについて書き出します。
東京から移動した後、どのように過ごすかにも関わりますので、どういった基準で選択したのかご参考にしてください。
福山周辺でペットと泊まれるホテル・宿泊施設
ライダー&ゲストハウス風曜日
いわゆる民泊施設で、バイク乗りのオーナーの自宅兼宿泊施設として営業されています。
ペットもOKとのことで出てきたのですが、福山駅からの距離が少し離れていたのと、古民家ゲストハウスということで、プライバシーの観点で遠慮させていただきました。
バイク乗り・自転車乗りで宿泊するには良さそうな感じではあります。
所在地: 〒720-2115 広島県福山市神辺町下竹田691
電話番号:080-4236-0019

ホテルリブマックス 福山駅前
駅前のビジネスホテルです。表向きでかでかと「ペット可」をうたってはいないようですが、ペット可です。
以前、熱海で宿泊した際もリブマックスでお世話になりましたが、基本的にペットフレンドリーなグループなんだと感じました。
福山駅からの距離も無茶苦茶近く、今回の旅でお世話になることに決定。
所在地: 〒720-0066 広島県福山市三之丸町9−22
電話番号:084-991-0050

尾道周辺でペットと泊まれるホテル・宿泊施設
シェアハウスアミーゴス
尾道の街の旧市街のいいところにあるシェアハウスです。尾道を観光してのんびりするなら良いところではないでしょうか。
「ペット同伴可」と、明記されていますので、犬・猫と一緒に泊まれる宿だと思います。
所在地: 〒722-0045 広島県, 尾道市, 広島県尾道市久保1丁目9-18
電話番号:084-836-6069
おのみち河野屋
尾道側からしまなみ海道を走る想定でいた時に一番候補になっていたホテルです。
繁華街からは遠そうだったので「夕食に困りそう」なのを理由に見送りました。ただ、ペットと宿泊するにはちゃんとホテルだし、良い候補のひとつだと思います。
所在地: 〒729-0141 広島県尾道市高須町400−17
電話番号: 0848-20-3090

ホテル港屋
ここは大変恐縮ながら施設の雰囲気で見送りました。写真を見る限りきれいな感じもするんですが、とりあえず、そんな感じ。
問い合わせはしていないので、「ペット可」についても要確認。
所在地: 〒722-0036 広島県尾道市東御所町4−14
電話番号: 0848-22-3708
–
犬と泊まれる宿 Nidra
こちらは一棟貸しのお宿です。ドッグファーストをうたっており、ドッグランも使えます。尾道の市街地にあるので観光にも便利そう。
ただ、今回の旅行の予算で考えた時には少々お高めでした。
所在地: 〒722-0046 広島県尾道市長江1丁目10−7
電話番号: 070-9022-1120

今治周辺でペットと泊まれるホテル・宿泊施設
美賀登
今治の市街地からは少し離れた、鈍川温泉エリアです。今治駅からは12kmくらいなので、自転車で考えれば大した距離ではありません。
とはいえ、山の中なので「走り切ってまた登る」になることを想定してやめました。温泉は魅力的だし、雰囲気もお料理も良さそうなお宿です。
所在地: 〒794-0121 愛媛県今治市玉川町鈍川庚773−1
電話番号: 0898-55-2360

カドヤ別荘
こちらも鈍川温泉エリアです。「ペット可」の情報もありますが、だめというページもちらほら。
今回の候補からは外れていましたので、問い合わせはしていません。要確認のホテルです。
所在地: 〒794-0121 愛媛県今治市玉川町鈍川甲280
電話番号: 0898-55-2310

松山周辺でペットと泊まれるホテル・宿泊施設
ホテルルナパーク 別邸 やすらぎ
道後温泉には無茶苦茶行きやすいホテルです。すみませんが、今回は予算の関係で見送らせていただきました。
別の機会があれば行ってみたいところではあります。
所在地: 〒790-0836 愛媛県松山市道後鷺谷町434−3
電話番号: 089-931-3300

リブマックスリゾート奥道後
何度も出現しています。リブマックスです。こちらは「リゾート」がついていますので、施設がちょっと豪華っぽいです。
そして、お値段もそれなり。場所が市街地から少し離れますが、ペット連れで泊まるのにはリブマックスは安心だと思えます。
所在地: 〒791-0122 愛媛県松山市末町300−1
電話番号: 089-977-5600

ホテル中川
場所はとてもいいところにあります。雰囲気はちょっと古い感じがしますので、好みは分かれるかと…出川さんあたりがバイク旅で宿泊するなら「ステキなホテルー!」とか言いそうな雰囲気を感じますね。
所在地: 〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町4−53
電話番号: 089-921-3349
ペットインホテル ピース
ここが、今回の旅の選択肢の中ではベストでした。大街道の側でビジネスユースできるお値段の手ごろさ。施設も綺麗で選択して良かったと思いました。
ラブホテルを改装したホテルらしく、周辺はラブホテルが何軒もありました。とはいえ、円山町とかの雰囲気ではないので安心して泊まれる感じです。
小さいドッグランが1階にあります。
所在地: 〒790-0003 愛媛県松山市三番町1丁目2−3
電話番号: –
しまなみ海道の道中(四国本土・本州除く)でペットと泊まれるホテル・宿泊施設
こちらは表で一覧表示します。
我々の選択肢としては走行距離との兼ね合いがあり、大三島がベスト。その中でも上げ膳据え膳、食事の支度をしなくていいところ。
料理旅館 富士見園さんに決まりました。
| 島 | 施設名 | 宿泊タイプ | ペットのサイズ | 頭数制限 | ペット料金 | 特筆すべきペット設備 |
| 向島 | GREAT VACATION | 一棟貸しヴィラ | 制限なし | 制限なし | 無料 | 完全フェンス付プライベートドッグラン、ペットと入れる五右衛門風呂 |
| 向島 | East Villa Shimanami | 一棟貸しヴィラ | 小型犬のみ | 2頭まで | 3,000円 (定額) | 海辺の庭でBBQ、SUP/カヤックレンタル |
| 向島 | 犬と泊まれる宿 Nidra | 一棟貸しヴィラ | 制限なし | 制限なし | 無料 | プライベートドッグラン、尾道市街地への徒歩アクセス |
| 生口島 | LEMON FARM GLAMPING | グランピング | 制限なし | 2頭まで無料、3頭目~有料 | 3,300円/頭 | 150㎡超のプライベートドッグラン、滑り止めフローリング |
| 生口島 | グランヴィレッジ瀬戸内しまなみ | グランピング | 25kg未満 | 2頭まで | 要確認 | アジリティ付プライベートドッグラン |
| 生口島 | Sunset Village | 一棟貸しコテージ | 大型犬OK | 2頭まで無料、3頭目~有料 | 2,000円/頭 | ミニドッグラン付コテージあり |
| 大三島 | オカムランしまなみ御殿 | 一棟貸し古民家 | 制限なし | 制限なし | 要確認 | 200㎡のプライベートドッグラン、ペット用浴室&ドライヤー |
| 大三島 | いろどり荘 | 一棟貸し古民家 | 大型犬OK | 1頭目無料、2頭目~有料 | 3,000円/泊 | 380㎡の広大なドッグラン、プライベート露天風呂 |
| 大三島 | 料理旅館 富士見園 | 旅館 | 中型犬まで (大型犬は要相談) | – | 体重別 (3,000円~) | 伝統的な旅館体験、絶品の海鮮料理 |
| 伯方島 | Sante 4073 SAUNA & STAY | 一棟貸しヴィラ | 犬のみ | 要確認 | 3,000-5,000円/泊 (要確認) | プライベートサウナ、裏庭ドッグラン |
| 大島 | アジール宮窪 | フロア貸切 | – | 多頭は要相談 | 無料 | 機能的な長期滞在型、村上海賊ミュージアム至近 |
おわりに
一旦準備はここまで!
とりあえず、移動手段と宿泊先が決まったので、この後どのように計画を実行したのか⁉次回の記事に詳細を書いていこうと思います。
特に、なぜ「高所恐怖症は今治側からスタートした方が良いのか?」そのあたりも実走して感じたことを書きます。
記事にしてみて思いましたが、なかなかめんどくさい条件を課した割に、なんとかまとまって良かった。
条件のおさらい
前提
- しまなみ海道を走破する
- 自転車は自分の自転車を持ち込む
こだわりの条件
- わんこ同伴
- 移動は新幹線
- 予算は20万
なかなかこんな条件で旅行を企てる人はいないかもしれませんが、計画の一部分ずつはお役に立てるところがあるかもしれません。
あらためて、次回、実行の結果を読んでいただければうれしいです。


