【メンテナンス】クロスバイクにドロップハンドルを換装する

クロスバイクにドロップハンドルを装着
目次

    読了時間: 約16分

    タイトルでロード化なんて言ってますが、真っ先に申し上げなくてはいけません。
    「クロスバイクはロードバイクにはなりません!」あくまで、ドロップハンドルを換装したクロスバイクです。
    とはいえ、自転車の改造もドロハン化するまでいけばやるだけのことはやったと言えるのではないでしょうか?

    そんなわけで、とうとうRFTをドロップハンドル化してしまおうと決断。amazonの欲しいものリストでずっと眠っていたパーツたちをついにポチってしまいました。

    改造の結果としては上々。
    乗り味も変わり、長距離ライドでも疲れにくいハンドルになったのではないかと、満足いくかたちになりました。

    夏休みの自由研究のタイミングでもありますし、自分の手を汚して作業するのも良いのではないでしょうか?

    クロスバイクにドロップハンドルを換装することについての注意

    この文章に辿り着く方は、少なからずクロスバイクをロードバイクのようなかたちにしたいと考えていると思いますので、最初に注意だけはしっかりと認識していただきたい。「乗り物を壊しても、怪我をしても私のせいじゃないよ!」と、いうこと。
    そもそも「クロスバイクにドロップハンドルを付けてもいいのか?」という話ですが、正直言ってこれは「魔改造」といわれる類の作業であり、メーカーやショップから推奨される作業ではありません。
    非推奨な理由はシンプルで、要するにフレームやパーツが、ドロップハンドルの装着を前提とした「専用」にできていません。

    • フレーム設計の違い(ロード用とクロス用でフレームの設計が違います)
    • パーツの互換性問題(ブレーキ規格やシフターの段数等、考えることたくさん)
    • 手間と費用のバランス(パーツを揃えてわざわざ工賃を払う価値が果たしてあるか)

    おおよそ「そんなことするなら素直にロードを買え」といった声の方が大きく、改造を躊躇する気持ちについても強く共感できます。(だから私も「欲しいもの」のままずっと眠っていたわけですし…)
    しかし「自分でパーツを選び、組み上げていく」そんなプロセスそのものを楽しめるのが大人の趣味というもの。

    これら「ネガティブな条件を乗り越えてでも換装したい!」という気概のある方は、ぜひ参考にしてください。
    ※特に、自分で作業される場合は本気で自己責任です。乗り物として安全性を損なわないようにしてください。

    さて、注意はしましたので、以降、どんなものを買って、どんな作業・工夫をしながらドロップハンドルにしたのか⁉です。

    購入品リスト

    まずはメインの購入品の一覧。パーツ代金だけで言うと、全部でだいたい20,000円ちょっとくらいでした。

    商品規格同梱購入個数大体の相場
    シマノPRO LT コンパクト ハンドルバー(31.8)幅380mm説明書1約 4,800~5,800円 くらい
    シマノ(SHIMANO) カンチブレーキ BR-CT91 ALTUS(アルタス)フロント用リア用説明書Y型ユニットリンク各1約 2,800~3,500円 くらい
    シマノ TIAGRA(ティアグラ)BL-R400 ブレーキレバー右用・左用 セット説明書ワイヤー・アウターケーブル1約 4,800円 くらい
    シマノ(SHIMANO) ダウンチューブシフトレバー 8スピード SL-R400フロント用・リア用セット説明書同梱ワイヤー1約 3,500~5,000円 くらい
    フィジーク バーテープ ハニーブラウン化粧テープエンドキャップ1約 2,500~2,800円 くらい

    私は改造そのものは自分でやってしまうので、工賃がかからない計算になりますが、おそらく工賃も20,000円くらいになるはずです。つまり、クロスバイクをドロップハンドルにしようと思うと、単純に40,000円ちょっとを見込む必要があるということになります。
    参考1 サイクルベースあさひ
    https://www.cb-asahi.co.jp/lp/service/maintenance/price/
    参考2 ワイズロード
    https://www.ysroad.co.jp/support/tech/repair/

    クロスバイクの本体が7~8万円(このあたりの価格帯で買う人が多いと思っています)だとして、ドロップハンドルにしようと思うと結果的に総額が10万円を超えることになります。
    そんなわけで、自転車屋さんは「どうせなら最初からロードバイクを購入した方がお得」といった勧め方をしてくれるわけです。
    とはいえ、私がロード化するのも「結果」であって、当初からロード化する予定でいたわけではありません。
    このあたりは結局どう心境が変化するかわからないので「最初からロード」を、勧められるかもしれませんが、気に入ったもので自転車をはじめるしかありません。

    パーツ購入時の注意

    パーツを購入する際にきちんと確認しなければならないポイントもいくつかありますので、ご注意を。

    ハンドル

    まず、ハンドル選びのポイントはクランプの径がハンドルの径と合ってること。
    以前、ブルホーン化した際に私は一度失敗しておりますが、クランプ径とハンドル径の合わないものを購入しても意味がありません。きちんとステムのクランプが何mmのハンドルに合うのかを調べてから購入する必要があります。
    現在一番一般的なのが31.8mm。古い規格で26.0㎜、25.4㎜なんていうサイズがあるようです。
    最低限の注意かもしれませんが、少なくとも私は何も考えずに購入して失敗した経験者です。

    ブレーキ

    コンポーネントの規格を知らないと大変なことになります。
    我が家のバイクはALTUSが使われており、変速機とブレーキの規格はマウンテンバイク用です。
    そのため、Vブレーキ搭載でロード用のキャリパーブレーキが使えません。
    ロード用のブレーキレバーを換装しようとした場合、Vブレーキには適合せず(ブレーキワイヤーの引き幅が違うそうです)、ブレーキ自体が使えなくなってしまいます。そもそもキャリパーブレーキを搭載できる穴もフレームにはついていないので、ブレーキ本体をカンチブレーキに置き換える必要があります。

    ブレーキレバー

    ブレーキに合わせたレバーが必要です。
    上記しているとおり、私たちのバイクはロード用のコンポーネントが装着されているわけではありませんので、STIレバーを購入してもうまく動きません。ALTUSに合う一体型レバーはファイアタイプのものになりますので、ロード仕様には合わないことになります。一部、変速段数が合えばSTIレバーが使えるといった記事も見かけはしたのですが、さすがにそこまでのトライ根性はありませんでした。※安全性的にも良くないと思うんですよね。

    Wレバー(変速機)

    まずは設置場所です。ダウンチューブに変速機用の台座があれば一番良いのですが、台座がないバイクの場合、コラム(ステムをが付く首のところ)に台座を取り付けるなどの処理が必要になります。
    また、変速段数をしっかりとチェックする必要があります。カチカチする位置(インデックス)が決まっているレバーを購入する場合、自分のバイクが持っているギアの枚数にあったレバーを購入しなければなりません。前何枚、後ろ何枚のスプロケットがあるのか?規格にあったレバーを購入しましょう。

    その他

    購入したものの使わなかったもの、実際に取り付け作業の中で必要になったものがいくつかありますので一応説明だけ。

    ダイアコンペ カンチブレーキ フロントアウター受け

    カンチブレーキのワイヤーの取り回しに際し、ワイヤーをフレームの中心から落とす必要があります。
    そのため、カンチブレーキ用のフロントガイドを購入していたのですが、コラムの径とサイズが合わない。多くの商品が1インチの径なのですが、私のバイクは「オーバーサイズ」というものらしいです。またしてもパーツの購入で失敗。使えなかった方のパーツです。

    カンチブレーキ リアアウター受け

    これもフロントと同様にカンチブレーキのワイヤーをリードするためのパーツです。購入リストには書きませんでしたが、予め買っておいた方がいいパーツでもあります。

    Vブレーキ ガイド

    カンチブレーキのフロントアウターが使えなかったことで、ワイヤーのガイドを何とかしなくてはいけなくなりました。後述しますが、Vブレーキガイドを使ってワイヤーをリードすることを思いつき、急遽購入した商品です。

    ダブルホールワイヤークリップ

    こちらも急遽購入した商品。上記しているVブレーキのガイドを固定するために購入しました。Vブレーキのガイドの利用方法と一緒に後述します。

    ワイヤーカッター(エンドキャップカシメ)

    道具として家にあれば購入不要です。ただし、ニッパーなどで作業をするつもりなら購入をお勧めします。
    ペンチやニッパーでワイヤーを切断しようとする場合、頑張れば切れるかもしれませんが、往々にしてほつれが生じるなどして、あまり良くありません。一発で「バツンッ」と、切れる道具があった方が作業はスムーズです。

    換装作業

    上記部品たちの取り付け作業です。ひとつひとつの作業を分解して丁寧な解説にしているわけではありません。
    あくまで、私の作業工程の記録ですが、工程の中で注意しなければならない点や、DIY初心者が陥りやすいミスについては参考にしていただけると思います。

    パーツ撤去

    新しいパーツをつけるので、当然既存のパーツは撤去しなければなりません。

    とりあえず、バーテープをはがして、ハンドルだけを撤去。ワイヤー類は後の配線のことを考えて一応かたちばかり残しておきます。

    ブレーキ本体の付け替え

    次に着手したのは、ブレーキ本体の付け替えです。
    ひとまず不要となるVブレーキを取り外し、設置個所にグリスを塗り、本体だけを仮設置。
    フレームにスプリングを止めるための穴がありますので、左右同じ位置でスプリング止めにフックさせます。

    ハンドルの位置決めとブレーキ配線

    ひとまず配置が分かったところでハンドルを仮止め。
    なお、その際にブレーキレバーも軽く移動できるかたちでハンドルに設置しておきます。
    自転車にまたがり、ハンドルの角度を握りやすい位置で固定。ブレーキレバーもそれに合わせて固定します。

    「カンチブレーキ フロントアウター受け」問題はこのタイミングで発覚しました。ポジションを決める際に、ワイヤーの受けをコラムに設置しなければなりません。その段になって「あれ?付けられないじゃん?」となる。
    困った私は仕方なく「都合のいいパーツがあれば」と、淡い期待を抱きながら一旦自転車修理のお店に足を運び、店内を物色。しかし、残念ながらそうそううまくはいかない。
    諦めが悪い私は、ホームセンターに「都合のいいパーツ」を探しに行くことに…そこでハタと気づいたのです。

    「中心にワイヤーをリードしてくれるガイドなら何もコラムからとらなくても良いのでは⁉」

    その結果たどり着いたのが、Vブレーキ用のガイドアウターです。
    ワイヤーをハンドルに這わせて固定するついでにVブレーキのワイヤーガイドを固定することを思いつきました。
    しかし、配線自体はうまくいきましたが、ブレーキを引くとワイヤーの張力にテープが負けてガイドがお辞儀してしまいます。

    そこでさらに思いついたのが、ガイドをワイヤーで固定してしまうことです。
    幸い、ブレーキやシフターを付け替える作業のなかで、撤去後のパーツにはワイヤーが有り余っており、ハンドルにひと巻きする程度の綺麗なワイヤーは十分に取れます。
    ここでamazonでの追加注文。ダブルホールワイヤークリップを購入して、ガイドの固定作業を翌日に持ち越したというわけです。いずれにしても、この時点でブレーキの調整まではいきません。あくまで配線して、ワイヤーをブレーキに引き回すまでです。

    ちなみに、配線作業の中で、アウターケーブルのカットとバリ取りについてはどなたか他の方の記事を参照してください(私の作業のキモではないので割愛)。そのあたりの処理は制動性と安全性に繋がる作業なので、一応きちんとしているつもりです。

    後部アウター受け

    余談ですが、配線時の固定用テープは3Mのスコッチ メンディングテープを利用しました。ビニールテープの粘着残りが嫌で、試してみたのですが、思いのほかいい感じだったように思います。課題感については次回のバーテープ巻きまでわかりませんが、ビニールテープのようなねばねばべったりにはならなそうな気がします。

    Wレバーの換装と配線

    上記写真でWレバーは付いてしまっていますが、終盤作業としてWレバーを付けました。

    Wレバー設置

    ワイヤーの取り回しは前に付いてたシフターから伸びていたワイヤー配線をなぞるだけです。
    手回しでペダルを回しながら変速機の動きを確認して完了。

    後部シフター

    ブレーキの調整

    きちんとした調整は、本来Vブレーキのガイドをワイヤーで固定してから行った方が良いのですが、いかんせんブレーキの調整を行わずにバーテープを先に巻くと何が起こるかわかりません。
    フロント側の最終調整は翌日行うにしても、ガイドが張力に負けずに固定できればブレーキレバーの引きとブレーキ本体の挙動は調整できます。

    しかし、カンチブレーキの調整はとても難しかった。。。

    ブレーキのシューは、トーインを意識して固定するのですが、ブレーキ背面の六角ボルトを締めあげる際にどうしてもシューが動いてしまう。作業として、私はホイールにシューを押しあてた状態で、ある程度強めに固定してしまうという方法をとりました。
    最後にY型ユニットリンクからワイヤーを引き回してクリアランスの調整。レバーの引き具合とシューのあたり方を見て仕上げます。

    ブレーキ調整

    バーテープ巻き

    ここまでくると架橋感が出てきて感無量です。ブレーキレバーまわりの処理にちょっと迷いましたが、動画でお勉強しながらバーテープを巻ききります。

    バーテープ巻き

    途中、パーツ不足で買い物に出かけた経緯はありますが、ここまでの作業で丸一日かかりました。
    初めての作業だったこともありますが、途中ちょいちょい悩みながらの作業はまさに夏休みの課題に取り組んだ気持ちです。

    完成

    ワイヤークリップの到着と同時に作業として持ち越していたワイヤーガイドを固定してしまいます。

    ワイヤーガイドの固定

    がっちりと固定されてブレーキの不安もなくなりました。

    完成車です。

    ラレーRFT ロードバイク仕様

    結果、乗り心地は満足いくものになりました。ブレーキの効きもいいですし、下ハンを握っても普通に乗車できる。Wレバーでのシフトチェンジについては若干慣れが必要だと感じていますが、過去、あてさんが高校生の頃に乗っていた自転車はWレバー仕様でしたからね!すぐに慣れて普通に操作できるようになると思います。

    この記事を書いた人

    新卒でイベント会社に就職。その後レストラン、不動産会社と転々として今はweb関連会社に在籍してます。二輪とダーツとお酒が好きな中年。週末は飼い犬のチワワとサイクリングに出かけます。